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September 18, 2004

バレエ「こうもり」

振付:ローラン・プティ
ベラ:アレッサンドラ・フェリ
ヨハン:マッシモ・ムッル
ウルリッヒ:ルイジ・ボニーノ
チャルダッシュ・ソロ:ミック・ゼニ
ミラノ・スカラ座バレエ&管弦楽団
指揮:ケヴィン・ローズ
編曲:ダグラス・ガムリー
2003年アルチンボルディ劇場 ミラノ

こんなに楽しいバレエは初めてだったかもしれない! オペレッタで有名な「こうもり」のバレエ版。全体に非常にコミカルで、とても楽しかった。
ストーリーは原作とは異なる部分も多く、例えば小間使いのアデーレらしき人は登場するけれど、准主役のようには活躍せず、最初と最後に登場するのみ。アイゼンシュタイン伯爵のようなヨハンは、何と本当にこうもりの羽が付いて空中を飛んでしまう!! そしてムッル扮するヨハンのエレガントなこと・・。ずい分と美しいこうもりだ。
オルロフスキー公爵のパーティのシーンが、バレエではカフェでのパーティになっていてそれもオーストリアっぽくて(もしかしてプティだから、フランス??)小気味よかった。ウルリッヒ役のルイジは、ドリフターズの加藤茶かまたはチャップリンよろしくコミカルで表情豊か。
舞台を観劇した方の感想は、こちらのサイトへどうぞ。

オペラにはまったのと同じ頃、バレエも大好きになった。パリのオペラ・ガルニエで「嵐が丘」のバレエを観たこと、オペラ・バスチーユでオペラ「ファウスト」を観たこと・・これらが、どちらもファンになる決定的な要因になった☆
演奏家とはまた違った踊り手たちの厳しさと、本番まで高め昇華させていく様子に非常に惹かれる。秋冬のコンサートへ向けて練習に励むこの頃だが、ダンサーのレッスンと練習量を思い、いつも気を引き締められている。
中学生の頃だったか、後輩が有吉京子さんの「白鳥 ~Swan」というバレエコミックを貸してくれて一気に読んだことがあった。そのコミックを、中古屋さんでみつけては実に久しぶりに読んでいるのだが、あの時の感動がたちまちよみがえり、そして主にTV鑑賞が多いが以前よりもバレエ公演を観るようになったので、さらに深く理解が出来て面白い。

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September 08, 2004

ロッシーニ「セビリヤの理髪師」

アルマヴィーヴァ伯爵:ファン=ディエゴ・フローレス
ロジーナ:ソニア・ガナッシ
フィガロ:ロベルト・フロンターリ
バルトロ:アルフォンソ・アントニオッツィ
バジリロ:ジョルジョ・スリアン
1999年ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団
指揮:リッカルド・シャイー
演出:アルフレード・アリアス

久しぶりにオペラを観終えた。大学の非常勤の仕事もお休みで、普段よりも時間があるはず・・だったのだが、夏は夏の特別行事やそれからお泊り客も多い。そんなわけで、8月はあっという間に終わってしまった。9月の末から大学も始まるが、それまでに10月のコンサートの準備をはかどらせながら「芸術の秋」モードにしたいなぁ。

さて、「セビリヤ」を観るのはこれで2度目。前回はチェチーリア・バルトリがロジーナを演じていた。1度目だったせいもあるのだろうが、その前に観たロッシーニの「チェネレントラ(シンデレラ)」の方がコミカルで分かりやすく、自分の好みには合っていたようだ。今回は2度目だったので、前回よりもさらに味わうことが出来た。
「セビリヤ~」はストーリー的には、モーツァルトの「フィガロの結婚」の前段階のお話で、伯爵がほぼ幽閉に近いようなロジーナを見初めて恋に落ちる。フィガロにも全面的な協力を頼み、あの手この手でついには結婚・・!という筋書きなのだが、音楽的には「ラララ~ ・・ フィーガロ~♪」というあの有名な曲のテンションそのままに全体が進行。やっぱりロッシーニの作品は「ドリフ」っぽい! それにしても、こんなにまで苦労して結婚にこぎつけた伯爵なのに、「フィガロの結婚」ではあんなにも奥方に冷めているなんて(笑)。何と言うか、人間の哀しい性(さが)なのだろうか?

今回のスカラ公演は、演出も独創的でとにかく楽しめた。かなり細部にまでオタク的にこだわり(笑)影絵のような手法も上手に使っている。ルックス的に「あれ?」という配役も多いが、それは俳優ではないのでしょうがないのだろう。フィガロはとにかく派手! ファッションも目立つし、最初の登場は何と熱気球! ラストシーンでは、ハッピーエンドで結ばれた伯爵とロジーナがそれに乗って旅立つ。バルトロ(ロジーナの後見人)役はスキン・ヘッドでカッコいい。それに彼はまるで俳優のごとくに顔の表情がとても豊かで・・フィガロとバルトロ役はピカいちだった。伯爵役は世界的にファンの多いフローレスだが、私は個人的にまだ彼の演奏は特別に好きなわけではない。理由はよく分からないのだが、彼が若くて細くて・・ルックスがいいからかなぁ(爆)。そして私は、テノールよりもバリトンが好みなのかもしれない。
特筆すべきは、チェンバロの代わりにフォルテピアノを用いていたこと! 私自身はフォルテピアノを用いたオペラを初めて観たので、それだけで大感激だった。フォルテピアノはピアノの前身の楽器で、ピアノよりもいくぶんまろやかでやわらかい音色がする。

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