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October 01, 2004

「ラ・ツィンガラ」

リナルド・デ・カブア作曲のオペラブッファ
編曲:ルチアーノ・スグリッツイ
ニーザ:フランカ・ジロネス(ソプラノ)
タリアボルセ:マリオ・ガルリン(テノール)
カリカンテ:エンリコ・フィエゾーレ(バリトン)
ザッデオ:アントニオ・ボイネス
スイス・イタリア放送管弦楽団
指揮:エドウィン・レーラー

ロマ族(いわゆる「ジプシー」)を扱ったオペラは、意外に多い。有名なところではヴェルディの「トロバトーレ」。中世の吟遊詩人トゥルベールと貴族、そしてロマの一族が登場する。ビゼーの「カルメン」もまさにロマ族女性が主人公だし、他の作品でも脇役でさり気なくロマの占いが登場するシーンは時折観られる。

この「ラ・ツィンガラ」はロマの兄と妹が頭を使って貴族をだまし、結局妹は貴族と結婚して幸せになる・・という話なのだが、ロマ族の歩みや長い差別の歴史を少しでも知っているものには、複雑な思いを抱く内容だ。
観終わって、「あぁ、本当にジプシーってこうだよね」と意味もなく納得してしまわないように、それだけはぜひ避けたいものだ。彼らが人をだましたりすることが実際にあったとしても、では何故そうしなければならなかったのか、長い差別と苦悩の歴史を学んで理解していかなければならない。
ユダヤ人とは別の意味で民族として長い差別を受けている一方で(第2次大戦下ユダヤ人のホロコーストの悲劇では、ロマ族の人々も被害に遭っている!)、芸術や文化には多大な影響を与えているロマ族の人々。「ジプシー音楽」と呼ばれるジャンルは見逃せないものだし、フラメンコはロマ族にもルーツがあるそうだ。

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