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December 10, 2004

ポーランド国立ワルシャワ室内歌劇場オペラ 《ドン・ジョヴァンニ》

giovanni
ポーランド国立ワルシャワ室内歌劇場オペラ
渋谷Bunkamuraオーチャードホール
ポーランド国立ワルシャワ室内歌劇場管弦楽団&合唱団
指揮者:カイ・ブーマン
ドン・ジョヴァンニ:アンジェイ・クリムチャック
ドンナ・アンナ:マルタ・ヴィウォマンスカ
レポレッロ:ブグダン・シリーヴァ
ドンナ・エルヴィラ:ゾフィア・ヴィトコフスカ
ドン・オッターヴィオ:トマシ・クシシツァ
騎士長:ピョートル・フフェドロヴィチ
マゼット:スビグニェフ・デンプコ
ツェルリーナ:ユスティナ・ステンピェン

日本で字幕付のオペラを観たのは、実は初めてだったかもしれない。と言うことは、これまで日本語上演をそれも数本しか観ていないのだ。
今年の秋・冬はコンサートの機会が多く、本当に時間がない日々を過ごしている。そんな中ある用事で大学の先輩に数年ぶりに連絡を取ったら、何とオペラに誘われた! チケットもくださるというありがたい申し出に、いそいそと東京日帰りをした(笑)。

モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」はスカパーで録画をして2-3本ほど観たことがあった。ストーリーはいわゆる好色なドン・ファンの話で女性と見たらほおってはおけないかわいそうな(?)男性の話。一説には、モーツァルトの「フィガロの結婚」で登場するケルビーニが後のドン・ファンだとも言われている。ラストシーンでドン・ファンは地獄へ落ちるのだが、このあたりはゲーテの「ファウスト」をほうふつとさせるものがある。

今回の上演はポーランド国立ワルシャワ室内歌劇場の公演。ポーランドがどの程度オペラが盛んなのか残念ながら知らないのだが、その演奏は確かにポーランドらしいとも感じた。つまりイタリアのような華やかさやドイツのような重厚さ、フランスのような優美さではなく、自然体の演奏と言えばいいのだろうか。セットはほとんどなくて視覚的に物足りなくはあったが、その分衣装は豪華だった。
演奏はドン・ジョヴァンニ役のアンジェイ・クリムチャックとレポレッロ役のブグダン・シリーヴァが際立っていた。ドンナ・エルヴィラ役のゾフィア・ヴィトコフスカも、きらりとした脇役を演じる。他の歌手たちはそれなりによかったのだが、声質が細い人が多かったような気がする。席がかなり前だったので、近くで観劇できたのは本当に幸い♪ ラスト近くで「ドン・ジョヴァーンニ」と歌うバスの歌手の声が、質はよいのだけれどボリュームが少し足りなくて残念。

モーツァルトは特別大好きではないのだけれど、今回は旋律を存分に堪能した。それに何故かロッシーニの「セビリヤの理髪師」を思い浮かべることがあった。出演していた歌手たちは、セビリヤも合いそうだったなぁ。
オケの演奏は上質で心地よかった。ただモーツァルトで「ドン・ジョヴァンニ」ということを考えると、また違った演奏もありうるのかもしれない。少しエレガントすぎる気がしないでもない。
感想はいくらでもあるのだが、何よりも生で観たのは昨年のパリ以来久しぶりでそれだけでもかなり満足度が高かった。Wさん、ありがとうございます。またご一緒しましょう~!!

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