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March 07, 2005

映画「オペラ座の怪人」

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映画館の近くに住んだことがあまりないので、普段はなかなか映画を観ることは少ない。観ても一律1000円になるレイトショーぐらい。久しぶりに昼間の時間&価格で映画を観た。どうしてもこれだけは、映画館で観たかった!!
なかなか時間が取れず、ちょうど連れ合いが会議で郡山へ用事があったので、私も便乗して映画館へ馳せ参じた。

ミュージカル「オペラ座の怪人」は、初めての渡欧旅行の際に2回も観ることが出来た。あの素晴らしい舞台は、生涯忘れることがないだろう。劇場自体の素晴らしさ、休憩時間に地下でのドリンク(アルコール♪)など、どれをとっても本当に素晴らしかった。ほとんど予備知識もなく観てしまったのだが、「恐らくミュージカルとしては最高級の出来」と心底思った。これは映画よりも舞台の方がさらにそうかもしれない。映画は細部にこだわり大変美しいのだが、幻想性やダイナミックさはむしろ舞台の方が勝っていた。
個人的にロンドンやイングランドよりもスコットランド愛好派なのだけれど、「オペラ座の怪人を観るためだけでも、ロンドンに来たい!」と密かに思ってしまった(笑)。映画や舞台が好きな連れ合いも、これなら文句なく楽しめることだろう。

このミュージカルに何故こんなにも惹かれるのか・・と我ながら思うのだが、それはひとえにアンドリュー・ロイド・ウェバーの音楽の素晴らしさに他ならない。ウェバーの音楽は、一度耳に付くと離れない。素直に聞きやすいだけではないのに、心を捉えて離さない。彼の傑作は数多く、他には「ジーザス・クライスト・スーパースター」「キャッツ」「エヴィータ」などどれも大ヒット作ばかりだ。彼の「レクイエム」も素晴らしい。
「オペラ座の怪人」の曲を聴いていると、一緒に歌いながら涙があふれそうになる。それだけドラマティックで情感的なのだ。

映画版と舞台版の違いは、当たり前と言えばそうなのだけれど、舞台はトータルな芸術として耳に目に焼きついている。一方で映画は細部の再現にはこだわっているけれど、曲や全体のテンポからすると舞台版の方がよく、また映画は主役の3-4人の強調とアップ、そして実際に人物描写自体もクローズアップされている。その点の違いが面白かった。

ファントム(怪人)を演じたジェラルド・バトラーは、たくましくも美しいファントムだ。横顔は、どこかアントニオ・バンデラスにも似ている。ちなみにバンデラスは「エヴィータ」で主役を歌い演じ、こちらも素晴らしかった。歌姫クリスティーヌ役のエミー・ロッサムは、収録時には何と16歳だったと言う。その若さもさることながら、幼い頃よりオペラの勉強をして舞台を踏んでいたと言うのだからさらに驚きだ。好演していたけれど、時折アメリカの女優に感じることがある。それはきれいで垢抜けしすぎていて、時代物を演じた時に微妙な違和感を感じることだ。彼女はそこまで違和感はなかったけれど、よくも悪くも「きれい」だった。
ラウル子爵役のパトリック・ウィルソンは、歌声では秀逸だった。舞台経験も非常に豊富なようだが、表現力も演技力もある歌声で、「ジーザス・クライスト~」のジーザスを出来そうな予感さえ感じた。

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Comments

ですです。→カーオーディオの話
今日はオルガン練習の行き帰り、FMラジオを聴きました。今って鈴木大介さんと中沢裕子さん(元モー娘)なんですね~。
鈴木さんは一度仙台でコンサートを聴いたことがあります。ヴァイオリンの森下幸路さんのコンサートだったような・・。
何でもなくすごい演奏をする人でした。o(^-^)o 師匠である福田進一さんとは、世代も傾向も違うなぁという印象を持ちました。あ、CDを買ってサインもしてもらったのだった。←ミーハー 今思い出した・・。

モーツァルトの「魔笛 サーカス版」、ようやく観終わりました。面白かったです!
1本観終えると、他の版もどんどん観たくなるよね・・ふふ。今月は別の版も入るようで、今から楽しみです♪

Posted by: マキ | March 25, 2005 at 10:25 PM

車のオーディオは結構重要ですよね。
ふつう、ちょっとゆらしたるだけですぐ音がとぶCDプレーヤーが
車のようにしじゅうゆれているもののなかで
全然音がとばないなあと感心したり…

先日のは書き間違いでして、その3曲で
トリオンフィ三部作と称します。おお恥ずかしい。(>_<) 純粋に音楽的にみてもアフロディテの勝利は
名曲だと思っています。

Posted by: でれすけ | March 23, 2005 at 08:38 PM

でれすけくん、今日MDが届きました。わざわざありがとうございました♪ 明日までMDプレーヤーが手元にないので、返り次第聞かせていただきます。楽しみだな~。
先日軽自動車を変えたのですが、何とオーディオがテープで・・聞くものがなくて困っています。まだオーディオを交換する予定もないので、取り合えず以前いただいて半分眠っていた英会話教材などを聴いています(笑)。

オルフは3部作だったのですね。映像版を観て、「はぁ?」と思うことが多々ありました。有名なソプラノの曲は、シャルロット・チャーチはとってもピュアに歌っていたのに。r(^_^;)
以前観た時の感想などはこちらにあります。
http://homepage3.nifty.com/Maki-Organ/opera.htm#orff

Posted by: マキ | March 23, 2005 at 12:31 AM

お借りしているビデオで、カルミナブラーナの映像版を
鑑賞いたしました。
この作品、
カトゥーリカルミナ、
アフロディテの勝利、
とあわせてカルミナ3部作となるのですが、
他の2作品は映像化されていないのでしょうかねぇ。
アフロディテの勝利には、もろセックスの描写が出てきます
(男と女が「アアアアーーーー」と言っている)。
カルミナブラーナの映像版も官能的でしたが、
アフロディテの勝利の映像版に期待してしまう私は
ゲスでしょうかね?

Posted by: でれすけ | March 21, 2005 at 04:40 PM

前にメールにも書いてくださっていましたが、そのフルート曲は残念ながら聞いたことがないかもしれません。私のフルートで知っている曲は、案外千春さんのレパートリーと重なっていたりして(笑)。
今度観る時、そのテーマもしっかりチェックしますね!

ワーグナーは・・何しろ長いんですよねー。4-5時間ぐらいでしょうか。未だに全部を通して観た作品はないんです(汗)。演奏するために大まかに観たり、または部分的に観たり・・というのは何度かしています。ビデオに撮っても3倍速になるので、それもネック。何本か録画してあるのに観ていないのがいろいろ・・。
マイスタージンガーは何本か観ました。
でも今度はDVDに焼けるのでかなりよいかも☆

Posted by: マキ | March 19, 2005 at 12:56 AM

前にもメールで書きましたが、
ロッシーニのシンデレラは、
ショパンの唯一のフルート曲、
ロッシーニのシンデレラの主題による変奏曲、
の主題になっているので、
いったいどこに出てくるのか、
大変興味深く観ました。
すると、最後の最後なんですね。
このテーマ、フルートむきなのか、ショパン以外にも
複数の人がフルートのためにこのテーマでかいてます。

あ、あとワーグナーも入ってないなあ(^-^)
ローエングリンの結婚行進曲なんて、
オルガン奏楽者の定番レパートリーじゃないですか。
では今日はこのへんで。

Posted by: でれすけ | March 18, 2005 at 04:33 PM

でれすけくん、めったにコメントの付かないディープな世界へようこそ~!(^-^)ノ゛
コメント、とっても嬉しいです♪
私の時間がある時、でれすけくんと一緒だなぁ。ふふ。最近は観れていそうないなそうな・・なんですけど、またいろいろご紹介したいです。
初めてお会いした時に「モーツァルトのビデオがあまり入っていないのは何故?」と質問を受けましたが、最近ちょっぴりモーツァルトのオペラにはまっています。私はモーツァルト作品、もしかしたらいちばんオペラが好きかもしれないなぁ。「魔笛」もとってもいいですねー。

ご覧になってよかったもの、またはよくなかったもの・・ぜひ教えてくださいねぇ。

Posted by: マキ | March 17, 2005 at 11:58 PM

ずうっと修理中だったビデオデッキがやっとかえってきて、
マキさんのオペラビデオをまた観られるようになりました。
しかし、私がひまだった1-3月のあいだ、ずっと
観られなかったのは痛い。
これさえなければ、お借りしていたものはとうに
全部2回ずつは観れたろうに、なんて…

Posted by: でれすけ | March 17, 2005 at 04:22 PM

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