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October 22, 2008

王女メディア

何とも不思議な作品である。パゾリーニ監督作品が観たくて、おまけにマリア・カラスが主演とあらば観たいと思うのは自然なこと。

オペラファンである知人に「カラスは歌っていませんよ」と聞きつつ、お借りした。少し年齢は上であるが、それでも充分に美しいカラス。ギリシャ悲劇の王女メディア(いわゆる「メディア」の語源になっている)は、夫に裏切られて嫉妬に狂うのだが・・。
どうしてもメディアとカラスが重なって見えてしょうがなかった。夫がありながら海運王オナシスとの恋に落ちたカラス。晩年は一人寂しく不遇であったらしい。複数の映画にもなっている。

「メディア」関連で言えば、オペラにもなっていてカラスが歌っているし、パリ・オペラ座のバレエ「メディアの夢」もまたよかった。

よく言われることだが、この作品は邦楽・ブルガリアンヴォイスなど非ヨーロッパ系の音楽が多用されている。とても合っているようなそうでもないような・・というのは「奇跡の丘」にも言える。でもきっと、それがパゾリーニらしさなのか。
パゾリーニは、抗っているものと大切にしているものが実にはっきりとしている監督だ。だからこそ、彼に惹かれるのかもしれない。

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