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March 31, 2005

スリランカ復興支援学Y先遣隊派遣 報告

学生YMCAの皆様

同盟から横山です。再び襲いましたスマトラ沖地震の被害に心を痛めています。
日本YMCA同盟では、スリランカに再度専門スタッフを、インドネシアにも調査スタッフを派遣予定です。

3月10日~17日までスリランカ復興支援学Y先遣隊派遣として現地入りした川口さん、新堀さんのレポートを転載します。(川口さん作成のもの)
彼らの経験を2005年度につなげ引き続き被災地に派遣しつつ、インド・スタディキャンプでの関わりも大切にしながらプログラムを考えて行きたいと願っています。

3月上旬に発行しました学生YMCA賛助会ニュースレターにも特集記事が掲載されています。学生YMCAシニアの宇津宮さん、同盟スタッフ山根さんが寄稿しています。あわせてお読みくだされば幸いです。

なお、募金は継続して行っています。ご協力のほどお願いをいたします。

***************
学生YMCAスタディキャンプ
(スリランカ津波被災地支援学生YMCA先遣隊派遣)報告

報告者:川口善男
(学生YMCA中国・四国地区連絡スタッフ・大阪大学大学院生)

2005年3月10日から17日にかけてスリランカ津波被災地支援を目的とした学生YMCAスタディキャンプの先遣隊として、スリランカYMCA同盟を通し、スリランカの地域YMCAの協力を得て、スリランカの津波被災の現状を視察して来ましたのでここに報告します。

大まかなスケジュールは以下の様でした。
10日
 13:20 成田空港 Srilankan Airlines マーレー経由コロンボ空港行 フライト
 23:30 コロンボ空港到着
 25:30 野崎氏とYWCAホテル到着 就寝
11日  
 9:00 スリランカYMCA同盟へ移動 オリエンテーション
    野崎氏と共にベースコーディネーターとのミーティング
 12:30 昼食後、スリランカYMCA同盟をKalmunai YMCAへ向けて自動車にて移動
 21:00 鉄道と自動車が同じ場所を通る橋が閉鎖されてしまったため、レストランで夕食の後、車中泊
12日
  7:30 再びKalmunai YMCAへ向けて移動
  9:00 東海岸のYMCAのキャンプ施設へ救援物資を届けるため寄る
 13:00 Kalumunaiへ行く途中にあるBattticalaのYMCAとその総主事の居られるメソジスト教会を訪ねる
 14:30 Kalumnai YMCA到着 昼食 休憩
 17:00 現地スタッフ・ボランティアとの交流
 21:00 現地スタッフ・ボランティアと共に被災キャンプへ視察 そこで共に夕食
 22:30 kalumunai YMCAへ戻り、就寝
13日
 9:00 起床・朝食
 10:30 リーダーシップトレーニングプログラムのため派遣されて来ていたアメリカのスタッフ夫妻の行う女性プログラムの見学
 11:30 現地スタッフとボランティアと共に被災地見学
 14:00 昼食後、休憩
 16:30 現地ボランティアの家を訪問、交流
 18:00 被災者キャンプ視察 夫と娘を亡くした女性の話を拝聴
 21:00 現地スタッフ・ボランティアとの交流
 22:30 夕食後、就寝
14日
  9:00 起床・朝食
 10:30 被災地で現地スタッフ、ボランティアとワーク
    (津波で倒壊した家の基礎に残った砂の除去津波で新しくできた水溜りを埋めて平らにする作業など)
 12:30 昼食後、休憩
 14:00 YMCA関係者の経営するホテルで交流
 15:30 ベースコーディネーターとボランティアのチルドレンプログラムの打ち合わせに参加
 16:00 12日に訪れた被災キャンプにてチルドレンプログラムに子供たちと一緒に参加
 18:00 Kaumunai YMCAへ戻り、休憩
 19:00 現地ボランティアの家で交流、共に夕食
 21:00 Kalmunai YMCAへ戻りベースコーディネータと振り返り・ミーティング
 23:00 就寝
15日
  8:00 Kalmunai YMCAからコロンボのYWCAホテルへ移動
 10:30 17日より日本から派遣されるメンバーの蚊帳などの荷物を預けるためValaichenai YMCAを訪問
 20:30 YWCAホテルに到着 野崎氏合流 休憩後夕食を共にしながら報告
 22:00 YWCAホテルに戻り就寝
16日
  7:30 起床・朝食
 10:00 スリランカYMCA同盟にて報告会
 12:00 YWCAホテルへ戻り休息後、コロンボ観光
 21:00 YWCAホテルよりコロンボ空港へ向けて移動
 23:59 コロンボ空港 Srilankan Airlines 羽田空港行フライト
17日
 11:50 羽田到着
 15:00 日本YMCA同盟にて報告、解散

(所感)
実際現地に訪れてみて最初の印象は、被害の少なかった海から離れた商店の並ぶ街は一見被災した土地とは分からない程度の活気があったということでしたが、被災地域には至るところにまだ残されたままの半壊した家や流されたものであろうトタン板やレンガ、木の枝など多くのものが爪あととしてありました。またYMCAに来ている若いボランティアの多くが被災者であり、家や家族、友達など多くのものをあの日に失ったという話を聞きました。また、コロンボに近い西や南の地域は都市圏であり、交通の利便性や人的資源などの理由で比較的支援が行き届いているが、被害が大きかった東海岸の地域は交通の便があまりよくなく、また、タミール・イーラム解放の虎(LTTE)との内戦のことや、出身の議員が少ないなどの政治的な理由で支援が遅れているなどの問題があるとのことでした。被災地や被災者キャンプの視察以外にも、ワークとチルドレンプログラムに参加しましたが、そこで感じたことは、とにかく物がまだ十分でないということです。ワークを一つするのでもスコップが2本、鍬が一本、砂を運ぶためのビニール紐で編んだ穀物を入れるようなボロボロの袋が4枚がただ用意された道具であったり、チルドレンプログラムで使った道具も名札にするための小さな紙と、クレヨンが2、3セット、あと拾ってきたようなプラスチックの棒といったものでした。Kalmunaiでの最後の夜でのミーティングでも被災者のニーズとして不足しているものは食事に必要な道具(ガス台、フライパン、食器など)、通学用の自転車、勉強のための文具、保育用の粉ミルク、自営の職で必要な道具(漁師なら船や網、工作人なら工作機械など)などが挙げられていました。

これらのことから、なるべくならこれからは特に東の地域へ何を支援物資としての供給するかが重要だと思います。しかしながら、このたびの交流などを通じてそういったことを行う中で、ただ物資を送るだけではなく実際に現地へ脚を運び、支援される側、支援する側という関係に留まらないためにも、特にこれからの子供たちへ関わり続けていける関係を続けることは重要な視点だということも感じました。7日間の日程で移動に予定していた時間よりも多く費やしてしまったことで、現地で活動したのは実質二日とちょっとという短い期間でしたが、被災地やキャンプの視察や現地の人々との交流を通じて、津波の被災からおよそ三ヶ月が経過する今も決して快適ではない避難生活を余儀なくされている人々が多くいるという現実と、12月26日に起きたことが如何に大変であったかということを感じることのできた貴重な経験ができました。スリランカについて多くのことを知らなかったということもあり、理解できないものが多くありましたが、これから自身の課題として、スリランカに、津波被害に対し関心を持ち続けて、もっとこの経験を多くの人に語ることで多くの人をつなげていけたらと思います。
簡単ですが、これで報告を終わりにさせていただきます。 以上

■日本YMCA同盟サイトのスリランカ支援中間報告のページ

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