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September 15, 2006

WHAT’S UP NOW② 第11回インド・スタディキャンプ

WHAT’S UP NOW ②  第11回インド・スタディキャンプ
団長・九州地区共働スタッフ 三上 梓

 第11回インド・スタディキャンプ(2月27日~3月16日)に団長として参加しました。全国から集まった7名の学生たち、スタッフ1名と共に参加した今回のキャンプは、参加者各人にとって、貧困、宗教、信仰について深く考えるための多くの出会いと対話の機会となりました。
 キャンプの中心は、二つの活動でした。一つは、南部の大都市バンガロールのSCM-Indiaが主催する、グローバリゼーションに関する研修に出席し、グローバリゼーションのもたらす負の側面である、貧富格差と構造的暴力の現状を、インドの文脈において視察することです。グローバリゼーションは、一方では、大都市と富裕層に発展をもたらし、他方では、貧困と、それゆえの農村部から都心への人的資源の移動をもたらします。また、児童の経済的・性的搾取を容認・助長するのです。そのことを実感する契機となったのが、ストリートチルドレンの支援をするバンガロールYMCAの活動の視察であり、スラム地区の視察でありました。
 もう一つは、インド最南端のカニャクマリにあるアンプマナイ・ボーイズホームに滞在し、キリスト者による教育支援の実態を知ることです。ホームでは、主として財政上の理由により就学困難な子どもたち(小学一年~高校三年男子)35人の共同生活の場に加えていただき、交流のときを持ちました。また、ホーム近隣のキリスト教関連施設の来訪、ヒンズー祭の見学と対話、塩田やロープ作り農園の視察、小・中学校での日本文化の講義(!)、そしてホームの子どもたちの生活を知るホームステイなどを通して、インドの文化、生活、宗教に触れることができました。
 インドにおいて、私たちは毎晩、共に聖書を読み、その日の出来事を分かち合いました。それは、各人の体験を言葉にし、互いを刺激しあう作業でした。また、アンプマナイでは、毎朝子どもたちと一緒に祈り、日曜日の礼拝を共に守りました。
 寮やサークルの活動において、聖書を読み、キリスト教にふれている参加者一人一人でしたが、今回のキャンプにおいて、生きたキリスト教運動、キリスト者に接する中で、各人の聖書理解に立体感が加わったのでは、と確信しております。
 多くの皆さまの具体的な支援と祈祷なくしては、このキャンプは実現しなかったことでしょう。参加した一人一人にとって、非常に有意義な体験となった今キャンプをお支えいただいたことに、心からの感謝をいたします。

▼キャンパーから感想抜粋▲
○日本の社会がどんどん「快適に」「便利に」向かっている中で、外に追いやられてきた大事なものがインドには残っていると思った。それは言葉にすれば「人や自然との直接的なやりとり」とでも言えるだろうか。全て自分の前で起こり、強烈なインパクトを与えてくれるのだ。余計なものは何一つなかった。(京都大学Y・松本敬史)
○インドで本当の貧困を目の当たりにする中、子どもの笑顔に救われることが度々あった。笑顔の中には毎日を必死に生き抜くために必要になってしまった猜疑心、大人の感情を心得ているかのような表情も感じる自分がいた。日本には物があり過ぎて、日常のあたり前のことを素直に喜ぶことができない。大人もなのであろうか、感受性が乏しいように感じた。この体験はこれからの人生に大きく関わっていくことになるであろうし、インドという国の素晴らしさ、一方でインドの問題を多くの人に知ってもらいたい。(慶應学Y・坂田逸美)
○インドでは人との対話や関係の中で多くの違和感があった。その多くは、人の前に立ち、じっくりとその人に向き合ってみるという努力が足りなかったからだと思う。そして向き合うということは、自分を他者に見せるということでもある。汚さや弱さも含め、「これが自分だ」と言い切れる自信をこれからつけていきたい。(早稲田大学Y・成瀬朋樹)
*事務局にて編集・抜粋しています。報告書は6月下旬に完成予定です。

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